長年据え置きで地代が相場よりずっと安い底地。値上げを申し入れても借地人がなかなか応じてくれない——。地代が上げられない底地を、収益改善または売却でどう出口に向けるかを整理します。
「地代が安すぎる底地」はよくある悩み
先代から引き継いだ底地で、地代が何十年も据え置かれ、今の相場からするとありえないほど安い。固定資産税を払うと手残りがほとんどない、というご相談は珍しくありません。しかも地代の値上げは、借地人の同意が要るため簡単ではありません。
打ち手は大きく「地代を適正化する」か「底地から出口を取る」かの2方向です。
方向1:地代を適正化する
- 借地人との協議:まずは話し合い。固定資産税の上昇や周辺相場を根拠に、段階的な値上げを提案します。
- 地代増額請求:協議がまとまらない場合、借地借家法に基づく地代増額請求という手続きがあります。ただし「相当な地代」かどうかが争点になり、調停・訴訟に発展することもあり、時間と労力がかかります。
値上げは可能でも、労力の割に増える地代は限定的なことも多く、「上げる努力」と「出口を取る」を天秤にかける必要があります。
方向2:底地から出口を取る
地代が安いままでも、底地は売却で現金化できます。
- 借地人に売る:借地人が買えば所有権が一体化し、双方にメリット。地代が安いことは、借地人にとってはむしろ買う動機になりにくい面もありますが、まず打診する価値はあります。
- 同時売却:借地人と協力して完全所有権で売る。地代の安さに関係なく、更地に近い価格で売れます(底地と借地権を一緒に売る)。
- 底地買取業者に売る:地代利回りベースなので安くなりますが、確実・スピーディー。
判断の軸
| 状況 | 傾きやすい判断 | |---|---| | 借地人と関係が良く、買取に前向き | 借地人へ売却/同時売却 | | 値上げ交渉が長引きそう・高齢で管理が負担 | 売却で出口を取る | | とにかく早く手放したい | 底地買取 |
地代の安い底地を「なんとか値上げして持ち続ける」ことに労力を割くより、適正な出口で現金化して別の資産に組み替えるほうが合理的なケースは少なくありません。底地全体の売り方は底地(貸宅地)を売る方法にまとめています。
値上げか、出口か。数字で比べます
地代が安い底地は、「上げる労力と増える額」「売った場合の手取り」を並べて初めて判断できます。Figoは底地の現状を整理し、地代適正化と売却のどちらが得かをご提案します。借地人との交渉が要る場合も間に入ります。まずは土地・戸建ての売却相談からどうぞ。
