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収益不動産の継承で見落としがちな「引き継ぎ後1年」の準備

2026.02.10 / コラム

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コラム

収益不動産の継承では、所有権の移転だけでなく、引き継ぎ後の運営移行こそが実は難所です。1年目に発生しやすい論点を整理します。

収益不動産(賃貸マンション・アパート・店舗ビル等)の継承では、登記が完了した時点で「終わった」と感じやすいものですが、実務的にはそこから1年が最も論点が多い期間です。Figoが伴走するなかで、引き継ぎ後1年に集中して発生する論点を整理しました。

入居者・テナントへの通知と振込先変更

オーナーが代わった事実は、入居者・テナント側にも一定の影響を及ぼします。

  • 賃料振込先口座の変更通知
  • 管理会社経由の場合、新オーナー情報の連携
  • 重要事項の連絡先(緊急時、修繕承認等)の周知

通知が遅れると、入金遅延や、テナントからの問い合わせが旧オーナーに行き続けるなどの混乱が起きます。継承の手続き完了と同時に、通知文書のドラフトを用意しておくのが理想です。

修繕計画と長期修繕積立の確認

築年数が経った収益不動産ほど、修繕計画と積立状況の引き継ぎが重要です。

  • 直近の修繕履歴(屋上防水、外壁、給排水、エレベーター等)
  • 中期的な修繕予定と概算費用
  • 修繕積立金の有無と残高
  • 既存の見積書・施工会社との関係性

この情報が前所有者からきちんと引き継がれていないと、引き継ぎ後の最初の修繕で予算外の支出が発生し、運営計画が崩れます。継承時に資料を一括で受け取る、または整理しなおすことをおすすめします。

確定申告と税務上の引継ぎ

引き継ぎ後の最初の確定申告は、前年と比べて変則的になります。

  • 引き継ぎ前後で減価償却の取扱いが変わる
  • 引継ぎに伴う費用(登記、専門家報酬等)の取扱い
  • 所有期間の通算(譲渡所得への影響)

ここは税理士の領分ですが、収益不動産の継承を扱った経験がある先生にお任せできるかどうかで、後々の精度が変わります。継承前から税理士と相談する流れを作っておくと安心です。

管理会社・入居者対応の見直しタイミング

継承直後に管理会社の変更を急ぐ必要はありませんが、引き継ぎ後3〜6ヶ月のタイミングで、現状の管理品質と費用感の見直しを一度行うと、その後の収益性に効きます。

  • 管理委託料は適正か
  • 空室期間の対応スピードは適切か
  • 修繕の発注プロセスに無駄はないか
  • 入居者からの評価はどうか

引き継ぎ前に変えると関係性のリセットになりますが、引き継ぎ後の見直しは「新オーナーの判断」として自然に切り出せます。

1年が経った後に振り返る

引き継ぎから1年が経過した時点で、以下を振り返ります。

  • 想定していた収支と実績の乖離
  • 修繕で発生した想定外の支出
  • 入居者・テナントとの関係の変化
  • 次の1年で予想される論点

継承は所有権の移転で終わるのではなく、運営の引き継ぎを終えて初めて完了します。1年目の振り返りは、その完了確認の意味を持ちます。

Figoでは、継承後の1年を伴走するご支援も行っています。継承自体はご自身で進められた方も、その後の振り返りからのご相談を受け付けています。気になる点があれば、お問い合わせよりご連絡ください。

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